ホーム > スタッフブログ > 農機具は愛!?草を切り刻むイタリア製「チョッパー」参上
突然ですが、皆さんには何か”たまらなく好きで、もうこれのためなら手間も労力も惜しまない”そんなものってありますか?
例えばですが、ワンちゃんにネコちゃん。庭先のサルビア、ガレージのシルビア。背脂マシマシラーメン………筆者のボキャブラリーなんてこの程度ですが、何かしらあるんではないでしょうか。
今回は、農業課でどうにも愛があふれちゃっている人についてお話をしたいと思います。
農業課の倉庫を訪れた(理由は前回ブログ)筆者の背後にクレーントラックが到着していました。
荷台には恭しく包まれた何かとても大きなものが積まれています。たまたま、これが倉庫に到着したところを、訪ねたようです。
「オーイ!これを撮って~!」と、トラックの荷台から呼びかけてきたのは、農業課のメンバー児玉さんです。
農業課の木元課長も『機械といえば児玉さん』と即答するレベルの機械マニアでもあります。
メンバー内での通り名は「町医者」。農機具に何かトラブルが起きたら、初動は児玉さんなのです。それでも駄目なら「病院(ようするにメーカー)」という手順があるんだとか。
機械に関してメンバーから全幅の信頼を寄せられている存在というわけですが、機械に詳しいということはメーカー勤務だったのかなと思いきや、製材所で定年まで勤め上げ、その後弊社へやってきたという経歴の持ち主だそうです。ちなみに意外とピンク色が好きなようです。
ナットの締め付けをチェックするマーキングの際に使っていたペンもピンク色だった。
…そうだったそうだった、トラックの積み荷に話を戻しましょう。
─率直に、これはなんです?
これはチョッパーっていうトラクターにくっつけて使う、草を刻んで砕くユニット。中古機械だから、ちゃんと動くかどうかオレがこれからチェックするの。
※圃場の草などを細かく刻み、粉砕する機械のことをチョッパーと言います。草が大きいままでは耕すのが大変ですし、細かければ分解が早く進むので土づくりにも役立ちます。
それ単体では使用できず、トラクター後部の回転軸に接続し、刃(ブレード)を回転させます。刈りたいところを走行すればOK。馬力の大きなパワフルなトラクターが必須となります。
これが動力をトラクターから伝えるシャフト(ユニバーサルジョイント)。このパーツだけでも30万円とかするよ。
見て、ここが回転して草を細かくするんだ。(カバーを開ける)
これが回転するという。強烈。
すごいべ?いや~~~~~いいぞ~~~~~(恍惚)。デカくてゴツいなぁ~~。
これぞ外車って感じ。(手で刃の軸を回すとグワングワン回る。金属が擦れるような嫌な音はしない。)
お~~~っ!!!!いいな!!!
─読み方の見当もつかないロゴですけど、どこの製品なんですか?
イタリア製。海を渡って日本まではるばる来たんだよ。こうなるとトラクターもイタリアのが欲しくなるなー。
でも、ユニットはイタリアで、トラクターはドイツとかアメリカがいい。
…それにしてもこれは状態がいいなぁ!見て。このように刃に塗料が残ってるだろ?
全体的に赤っぽいのは錆色ではなく、塗料。
普通は使えはすぐに削れて消えてなくなる。ということは、ほとんど使われてないってことだ。
やったー!
─状態がいいのに、なんで前オーナーは手放しちゃったんだろう?
オレの予想だけど「展示会」だよ、きっと。最新機種を見てしまったら、そっちが欲しくなって買っちゃったんだろう。それでこっちがお役御免になってしまった。可哀想に。
(ドラマまで予想しちゃている)
─いつ現場に投入するんです?
今日は各部のナットが固着(=サビつく等して動かない状態)していないか見て、注油して、明日メーカーに点検してもらう。
それからだな。それで問題なければ、すぐフル回転で活躍してもらうつもり。畑で使う予定だから、また見に来て。
あれこれ話しつつも、手は止まることがない。
なんだか嬉しそうでしょうがないです。
だいぶ割愛しておりますが、話をしている間、何度「はぁ~~~いいなあ~~~」と言っていたかわかりません。
ルンルンしながら各部に注油し、ベルトのテンションを見て、状態の良さを褒めちぎる。このチョッパーも幸せ者です。
児玉さんの農機具愛を感じ、筆者も幸せな気分になることができましたし、何だか愛しいかもと思えてきました。
さてチョッパーはどうなったか?また次でご紹介します。
販売二課 佐々木