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2023.4.10
季節大潟村農作業
種籾を約1週間水に漬けて発芽させる「芽出し」

今回は種籾を水につけて発芽させる「芽出し」作業をご紹介します。

 

まずは塩水選で選別した元気な種籾を、浴槽のような700リットルのタンクに15kg、計72袋(360kg)を隙間なくきっちり並べて入れます。1段を12袋、それを6段、黙々と詰めていきます。

 

芽出し1

スプリンクラー等をセットして、水と消毒液を混ぜながらタンクを一杯にします。

 

芽出し2

 

このタンクにはヒーターが付いていますので、温めた水をスプリンクラーで循環させます。消毒のため水温を 13℃に保ちながら1日漬けた後一旦水を入れ替え、発芽への準備のため13℃で35日漬けます。その後、発芽を促すために32℃で約1日漬けます。

 

芽出し3

 

芽出し4

 

お米が発芽するには、日々の平均気温を足して累積温度100℃必要なのだそう。ちなみに、桜は21日から累積温度600℃になると開花するという、600℃の法則があるそうですね。

 

家庭で発芽玄米を作る際に「なかなか発芽しないなぁ」という場合は、温度が低すぎるのかもしれません。その場合は、お湯を足して30度くらいに水温を上げるか、少し温かいところに移動させて時間をおいてみてください。

 

発芽玄米のご紹介>>>発芽玄米を食べる楽しみもあれば作る楽しみもある

 

芽出し5

 

この芽出し作業でもヒーターを使わない場合は、水に漬ける日数を増やすそうです。

 

あきたこまちを種籾で1,600kg、苗箱で約10,600枚植えますので、順番に田植えができるよう芽出し、種播きの時期を調整しながらこの後も作業は続きます。

 

販売二課 橋本

 

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大潟村産あきたこまち「稲穂の輝き」