ホーム > スタッフブログ > 桜が終われば次は何の花?なかなか見ることのできない梨の花を堪能
4月20日、梨の花が満開に近いということで秋田県潟上市にある「なかがわ果樹園」様と「舘岡果樹園」様へ、受粉作業を見学しに行ってきました。
桜が咲いてから梨が1週間後、りんごが2週間後くらいが目安となっているようで、今年は桜も早く開花し、しかも気温も急に上昇したため、梨の花も一気に開花が進んだそうです。
この日はあいにくと曇り空でしたが、梨の花を見慣れない私たちとっては新鮮で、桜より大ぶりで肉厚の白い花びらに感動しっぱなしでした。
ですが、「わ~きれい~」なんて喜んでいるのは一般人の特権で、果樹農家さんは花が咲いてしまうと「早く受粉を終わらせなければと」焦る気持ちの方が勝るそうです。実がなるかならないか、農家さんにとってはその年の出来を左右する大事な作業ですので、気が気ではありませんよね。
中川さんはお一人で55アールの梨畑と他にもりんごを育てておられ、花が咲いている間にしか出来ない受粉は時間との戦いとなり、右に左、前に後ろに素早く作業されていました。
この日は8割方の開花で、本来であればもっと早い段階で受粉予定だったのが開花が早まってしまったため、作業としては遅いくらいなのだそう。本当にお忙しいところお邪魔してしまいました。
続いて、すぐ近くにある舘岡さんの梨畑では、ご夫婦で受粉作業をされていました。
中川さんが就農される際の研修先が舘岡さんの果樹園で、中川さんが梨を育てているのも舘岡さんの畑なのだそうです。お師匠さんですね。
果樹園のある潟上地区は、梨やぶどうの産地としてのイメージがありましたが、昔は桃の栽培が盛んだったんだとか。果樹園は舘岡さんの代でなんと7代目になるそうで、もともとはりんご栽培をしていて、樹齢120年のりんごの木もあったそうです。
花粉は蕾の段階で採取したものを加工した自家製で、手作業と、10年ほど前からマメコバチを使っての受粉をされているそうです。
ミツバチより小さいマメコバチは、ハチミツは採れませんが刺さないうえに働き者らしく、受粉には重宝されているハチのようです。寿命は2ヶ月ほどと短く、枯れた草の茎等に巣を作るので、舘岡さんの巣箱にもストロー状の草が束になって入っていました。
舘岡さんはファーム・イン果夢園という民宿もされていて、研修やインターンシップの受け入れもされおり、お話もわかりやすくとても勉強になりました。
果樹園での梨の栽培は50~60年と、技術も確かな舘岡さんご夫婦が作る愛情たっぷりの梨。秋の収穫が待ち遠しいですが、昨年、人気のため完売となった中川さんの梨と一緒に、今年は舘岡さんの梨もご案内予定ですので、どうぞお楽しみに!
販売二課 橋本
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