ホーム > スタッフブログ > 日本一大きな栗「西明寺栗」の畑に咲く春の妖精「かたくりの花」
今冬からの案内を予定している日本一大きな栗「西明寺栗」を栽培されている「佐々木栗園」様の栗園は、春を告げる花、春の妖精とも呼ばれるかたくりの群生地として観光名所にもなっています。
西明寺栗が特産の秋田県仙北市西木町は、かたくりの群生地があり、日本一深い田沢湖のすぐ近くにあります。さらに、水芭蕉の群生地である刺巻湿原や武家屋敷と枝垂れ桜、桧木内川堤の桜並木が有名な角館も近くにあるので、春の観光にぴったりの地域です。
かたくりの花が咲く時期は、本来私有地である地域一帯を「かたくり群生の郷」として開放し、一般の方も楽しめるようになっていますが、なかなかの急斜面の上にあるので車で行かれる際は4WD車がおすすめです。
上記写真は、栗園から麓を見下ろしたものです。写っているのは左から佐々木栗園のお母様と取材者2名。いろんな楽しいお話を聞けました。
4月13日のこの日はあいにくと雨が降ったり止んだりの天気で、かたくりも満開より少し早いようでしたが、一面に広がるかたくりの花はとても見ごたえがありました。花に雨があたってしまうと色がくすんでしまうそうで、お天気の日に満開の状態になるともっと濃い赤紫色に見えるそうです。
県外ナンバーの車も多く、観光に訪れる方もひっきりなしでした。
園内には立派な江戸彼岸桜(樹齢不明)や枝垂れ桜もありました。
この地域一帯に咲くかたくりは20ヘクタール(東京ドーム4.2個分)にも及び、日当たりや肥料等といった栗の栽培環境が適していたようで自然に増えていったそうです。
かたくりの花はおひたし等で食べる地域もあるそうですが、根は名前の通りかたくり粉となります。お店で見かける商品の殆どが馬鈴薯澱粉で、本物のかたくり粉を作るのには手間がかかり、わらび粉や葛粉のように貴重なのでしょう、今ではほとんど手に入らないみたいですね。
かたくりは種から芽がでてから花が咲くまでに7~8年かかり、平均寿命は40~50年ほどだそうです。
発芽した芽と2~6年目の葉、実の撮影に成功。
かたくりの花をバックに佐々木さんの素敵なお写真も撮影できましたが、西明寺栗の案內が始まるまで秘蔵とさせて頂きます。
かたくり群生の郷には散策路があり、15箇所ほどのビュースポットがあります。とても珍しい白花かたくりが見られるとのことで、場所を移動して探しに行くことにしました。途中、所々に白い花がわらわら咲いていたので騙されそうになりましたが、案内板のおかげで無事に見ることができました。郷を管理されている保存会の皆様、ありがとうございます。
3株もかたまって咲くのは更に珍しいそうです。
かたくりの花言葉の初恋。近くにある田沢湖の辰子姫にまつわる花伝説により、白花かたくりを見つけられたら良縁が叶うと言われ、初恋成就の聖地でもあるそうですよ♡
国道105号線からすぐのかたくり館で入園料300円を払うとマップがもらえますので、そちらを参考に散策してみてください。
最後に、佐々木さんのご自宅近くの栗園に向かい、目の前を通る秋田内陸縦貫鉄道とかたくりの花とのベストショットを狙いに行きました。
その成果がこちら📸✨
……はい、私たちはとても満足ですよ?
日当たりの良い斜面なので、花の見頃は過ぎていたようです。ちなみに、かたくりの花の時期だけこのビュースポットの正面で内陸線が徐行してくれるそうです。私たちはローアングルしか狙えませんでしたが、車内からは素晴らしい景色が見られていたと思います。
冒頭で今冬と案内した西明寺栗は、秋に収穫してから1ヶ月ほど熟成させると甘みが増すため、お届けは冬頃になる予定です。昨年食べさせて頂きましたが、大きさもさることながらそのおいしさに一同大感激しました。ぜひ皆様にもお楽しみ頂きたいと思っていますので、お楽しみに!
販売二課 橋本
おいしい旬の味をお届けしております▽