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2022.9.14
特産品の取材季節秋田県の話題
不撓不屈のりんごの丘で(取材ログ:横手市増田)

代々、果樹をなさっているという小原さんのりんご園をたずねました。

 

平野の田んぼを抜けると、山を臨む丘が広がっていて、ご先祖様が切り開いたというりんご農園がありました。

きれいですねという月並みな言葉しか出てこないのですが、まず案内されたのが、「ボルトとナットで補強されたりんごの樹」。

 

ピンクのテープのやや上部にナットが見えます。しかも2本。

…2011年1月。あの震災の2か月前のこと。この冬、秋田県南部をまれに見る豪雪が襲った。樹に莫大な雪が積もって、重量で裂けてしまった樹をなんとか救う方法が、これだったらしい。
そして樹は10年以上経った現在もちゃんと生きてます。生命力ってすごい。
被害にして”収量4割”という大ダメージを乗り越えてきたんです。

 

りんご園には、なし園とはまた違った景観美があって、空撮を行いました。
ドローンを起動すると手元のプロポ(送信機)にドローンカメラのリアルタイム映像が映るんですが、画面に映っていたのは皆さんの笑顔。
大体はその物珍しさに喜んでもらえるドローン空撮ですが…。
「空撮は被災状況を知るための手段」。

 

このとき小原さんたちが口にした言葉がこれまでとは一味違ったので心に深く残ってます。
風景を撮る、という”ポジティブな目的の空撮は初”と仰ったんですね。うっかり最初のテイクオフで録画ボタン押すの忘れるほど猛烈に感動しました。申し訳ないとんてもない凡ミス。ただドローンはブーンと上がっただけ。

不撓不屈の燃えるようなりんごを、皆さんにも知って頂いて、お届けできればと思いますね。
かっこいいこと言ったつもりが、たぶん赤だけでなくて黄色いりんごもご紹介するんではと思います。はい。どうぞお楽しみに。

販売二課 佐々木