ホーム > スタッフブログ > 総重量25kg!エンジン式背負噴霧器で除草剤をまく
この日は農業課の羽鳥係長と木元課長が除草作業をしていました。
こちらは入社4年目、農業課ひとすじの羽鳥係長。
仕事が早く、筆者が来た頃にはもう作業がほぼ完了していたのですが。
まあここで会ったが(入社)4年目ですから、さっそく羽鳥係長にお話を聞いてみましょう。
-お疲れ様です。
(羽鳥係長:以下係長)えーっと、僕、何したらいいですか?
-大丈夫です。噴霧器を見に来ました。
(係長)えっ?
-噴霧器を見に来ました。
(係長)そ、そうですか…。噴霧器にも手動とか、乗用とか種類はいろいろありますが、これはうちのエンジン式で2台所有しています。
(木元課長:以下課長)農機具の名前は、遊び心のある名前(前例→「田んぼの溝切り機・田面ライダーV3」※Youtube動画です)がついてることが多いんだけど、これにはないね。
(課長)1台15万…や?ちょっと盛ったな?(スマホで検索)10万円くらいします。
木元課長「ちょっと値段盛ったな…」
(係長)こちらはエンジンは2サイクルタイプで、混合ガソリンで動きます。
※2サイクルエンジン:運用中の音の大きさはちょっと気になりますが、単純な構造をしていて軽量、かつ比較的安価でありパワーに優れているため、農業分野では様々なシーンで活躍しているところを見ることができます。草刈り機や溝切り機にも同じ系統のエンジンが使用されています。ひもを勢いよく引っ張るとエンジンがかかるという、牧歌的なエンジンです。
-これを背負うわけですね。重そうですよ。
(係長)最大で20L入ります。タンクの表面に、計量カップのような目盛りが付いてるんで、どのくらい入ってるかわかりますよ。別途調合した薬液(下の画像の黄色い大きな容器に入っている)を用意して、タンクに移して使用しています。
(係長)フル充填したら噴霧器込みで25kgほどにもなりますから、一気にたくさん入れて背負うとさすがに重いです。半分ずつとか…充填しながらがいいですよ。
(課長)一日背負ってたらさすがに肩凝るよな。
-散布するのは薬剤ですが、取り扱う上で注意点や気を遣っていることは?
(係長)薬剤を使用するため、目や口などを防護します。また、他の薬剤が混ざると化学反応を起こしたりと、様々な問題の原因になります。洗浄をきちんと行うのはもちろんですが、他の用途に使いまわしをせず、これは除草剤専用にしていますよ。…で、これが薬液を散布する先端、ノズルです。飛散防止のカバーがついていて、ラッパと呼んでます。散布する周囲に作物等があると影響を受けてしまうので、これでピンポイントに散布することができます。
-どのくらいの範囲を散布できるんですかね?
(係長)生えている草の量にもよりますが…通常、薬液10Lいかないくらいで、ハウス1つ分ほどの散布は可能です。
※弊社ハウス1棟は長さ50m×幅6m=約100坪ほどの広さ。
(課長)あっそうだ。倉庫に行ってみたらいっすよ。200Lのドラム缶に入った除草剤が見られるんで。
-すぐ行ってみます!ありがとうございました。
「いま東京駅に行けばドクターイエローが見られるよ」みたいなノリで見に来た除草剤のドラム缶。
お二人に別れを告げ、早速車で15分ほど離れた村のはずれにある倉庫へ行くと、確かにありました。1本、お値段30万円以上するとか。
重量は270kg超…そういえばシロクマの体重もそのくらいあるみたいですが。怖い。
しげしげと除草剤の青い缶を眺めていると、背後から「オーイ!」と呼びかけてくる、木元課長でも羽鳥係長でもない声が。
ここで、遠路はるばるやって来た「あるもの」と出会います。つづきは後日。