ホーム > スタッフブログ > 秋田県民が衝撃を受けたおいしさの「きりたんぽ鍋①」こだわりきりたんぽ
秋田名物のきりたんぽは、今では料亭で食べられる高級なイメージもありますが、秋田県民であれば小さな頃から身近に親しんでいる家庭料理でもあります。
秋田生まれの秋田育ちである私は、きりたんぽ鍋をお店で食べたり、他の家庭の味を知る機会がほとんどありませんでした。
皆様においしい秋田の味をご紹介しようと、昨年取り寄せて食べた際、あまりのおいしさに衝撃を受けたきりたんぽ鍋があります。
早速、昨シーズンご案内させて頂いたわけですが、そのきりたんぽ鍋セットを作っている、「社会福祉法人 花輪ふくし会 かづのわくわくファクトリー」様を5月25日に見学しに行ってきました。
まずは主役のきりたんぽ製造からご紹介します。
きりたんぽに使われているのは、地元である鹿角市特産の「淡雪こまち」というお米。
きりたんぽにはあきたこまちが使われることが多いのですが、この淡雪こまちはうるち米ともち米の中間のような品種で、粘りがありもちもちふっくらした食感が特徴です。
もち米に近い特徴を持つため、ご飯を潰しすぎるとお餅になってしまい、潰し足りないとボロボロと崩れてしまい、焼く際にもお餅のように膨らんで破裂してしまったり、開発にはとても苦労されたそうです。
それでも地元産にこだわり試行錯誤を重ね、淡雪こまちならではの特徴を生かしたきりたんぽを作ることができたということをお聞きし、そのこだわりがあったからこそのおいしさだったんだと納得しました。
機械にご飯を入れると、程よい加減に潰されたご飯が、杉の串に巻きつけられてでてきます。
機械からでてきたきりたんぽは、ご飯のはみ出た部分を除いたり、盛り上がった部分を1本ずつ手作業で整えます。
まだ湯気がでている状態で一旦並べ、次はこんがり香ばしく焼いていきます。
きりたんぽの名前の由来は、昔はガマの穂を「たんぽ」といったからとか、稽古用の短穂槍(たんぽやり)に形が似ていたから等、色々な説がありますが皆さんは何に見えますか?(某にょろにょろ…)
こちらの機械にきりたんぽを1本ずつセットすると、U字型のラインに沿って流れていき、内回りで乾燥、外回りでじっくり焼き上げられます。
焼きの温度は340℃!機械のそばに立つと熱気がすごい…夏はさぞかし暑いでしょう…。
焼き上がったきりたんぽは、こんがり焼き目がついてとてもおいしそう!
湯気がもうもうと上がるほど熱々の状態のまま、崩さないよう丁寧に串を外します。
お米が焼き上がるいい香りと、できたての熱々きりたんぽ。おいしそう…(しつこい)
あまりにも食べたそうにしていたからか、試食させて頂くことに!しかも砂糖醤油までご用意して頂いて…う、嬉しい…(;v;)
焼き立ての本格的なきりたんぽを食べるのは、人生初です。ありがとうございますっ!
食べてみたら外側がお餅のようにパリッと香ばしく、内側はホクホクほろほろと口溶けが良く、お米の潰し加減にこだわって作られているのが感じられる絶妙な食感でした。
あと、ほんのり杉の香りがしました。私以外の同行者には賛同を得られませんでしたが…ホントです…ホントなんです。
私が食べたのは先端部分だったので香りが閉じ込められていたんだと思います。焼き立てならではだったのでしょう。
このきりたんぽが鍋で煮込まれると、スープを吸ってもちもちふっくらとなり、外側を焼いてあるので煮崩れることなく、理想的な食感のままおいしく食べられるんですね。
動画にまとめてみました(作業音あります)
次回は、もうひとつの主役、こだわりの比内地鶏スープについてです!
販売二課 橋本
▽きりたんぽは10月~のご案内予定ですが、旬の野菜・果物もおすすめ!