ホーム > スタッフブログ > 横手市の太陽みたいなレジェンドの「大きな」あきた夏丸チッチェすいか
この日は特に暑い、もうとにかく猛烈に暑い日でした。盆地・横手市35℃。
すいかの収穫が行われているということで農事組合法人きずなの代表にしてすいかのレジェンド・齊藤さんを訪ねました。さあ早いもので5月の定植から約3カ月が経ちましたがどうなっているでしょう。
目当てのすいかのハウスを目指していると、以前来た時は無かったピーマンとナスの畝が並んでいるのに気が付きました。
「そこの野菜はハウスに植えきれなかった(なので、ハウスの外に植えた分)」と齊藤さんがワハハと笑ってる。綺麗に耕された齊藤さんの農地は、さんさんと降り注ぐ…若干降り注ぎすぎな…陽光のもと、夏の作物であふれかえっていました。本当に何でも作ってるんだなあ。
などと感心しているとすいかの収穫が始まりました。
これが同じ場所だっていうから驚き。
葉が黄色く枯れたような(実際枯れてる)色をしているのは果実に栄養が回った証拠とのこと。
齊藤さんがおもむろに、背の低い森みたいに茂ったすいかの葉をかき分けているのですが、大きな小玉すいか(「大盛りの小ライス」のような語感)は果たしてどこにあるのか…私には見当もつきません。
汗を拭きながらよく目を凝らすと、すいかのつるに赤いペイントマーキングがしてある。その近くにすいかがあるのでそれを目印に収穫しています。
この赤いのがマーキング。
通常は杭を打って目印にすることが多いようですが、齊藤さんは杭を使いたくないそう。杭のほうがペイントよりずっと視認性が良いはずなんですけど…。
「だって”危ない”じゃないですか。」
横手市市街地と比べて低い土地にあるこの農園は、とりわけ高温になるそうです。しかもここはハウスの中。万が一クラッときたら。万万万が一杭が目に…なんてことになってしまったら。
他にも収穫作業をしている従業員の方がいます。粛々と黙々と。齊藤さんの「危ない」は危機管理と、この厳しい環境を踏まえた大きな優しさなのかもしれません。
さて収穫したすいかはコンテナに動かないように入れた上で自慢の軽トラに満載し、作業場へ運ばれていきます。
とにかく展開が早い。齊藤さんとすいかは私を待ってくれない。
ここは作業場。
日陰があるとほっとしますが、齊藤さんたちはすぐさまじゅうたんを敷いた床にすいかを大事に並べていきました。このあと表面をスポンジで磨いて綺麗に仕上げるそうです。すると、
「冷えたすいかがあるので食べよう‼私も食べたいから冷やしてあるんだ。」
種が真っ黒いのは完熟の証だ。
瑞々しいという表現しかできないことが悔やまれるほど瑞々しいすいかが出てきました。しかも一切れが大きい。切ったところがビッカビカに光ってる。これ全部水分です。一口かじるとどこにこれだけの水分が入っていたんだろうという物理法則を無視した量の果汁が出てきます。甘い。おいしい。甘い。おいしい。一体どこまで食べる気なんだろう。私だけ白くなるまで(=赤いところを突破するまで)食べた。
「おいしいものを前にして怒る人なんていないでしょ。皆いい顔になる。(厚かましくもう一切れ食べている私を指して)こんなふうにね。」
他にも齊藤さんは何かおっしゃっていたのは記憶にあるのですが、外は35℃。今はただただこの冷えた採れたての齊藤さんのすいかがたまらなくおいしい。
「やっぱりおいしいって言われるのが一番嬉しいよ!」
猛烈に照り付ける太陽の下で、暑ければ暑いほど熱いレジェンドの元気をもらいました。
販売二課 佐々木
すいかは完売致しました!ありがとうございました!
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