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2024.3.14
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デビュー40年の「あきたこまち」知名度と人気ぶりを調べようとしたら絶対王者が現れた

弊社の社名ってなんかすごいよねという話題になることが時々あります。

いや、社名の長さ(株式会社大潟村あきたこまち生産者協会)のことではないんです。

 

あきたこまちは敢えて品種登録を行わなかったようで、知財権からは若干距離を置いている存在らしく、わりと自由に使える名前なのかもしれません。

思いやりと思い付きが信条の私は急に思い立って「あきたこまち」を冠する法人名の登録はどのくらいあるか調べてみましたら、弊社を含めて2社でした。2社です。2社。(参考:国税庁 法人番号公表サイト)3回言ったところで6になるわけではないです。

やっぱり何か規制か何かがあるんでしょうか。あるいは単純に「社名にあきたこまちってつけよう」とは思わなかっただけでしょうかね。それはそれでショックというか、なんというか。

 

そんなこんなで1984年に鮮烈なデビューを飾った秋田県を代表する品種「あきたこまち」は2024年で40年だそうです。

さて気を取り直して、このように知名度的には文句の言いようがないほど有名で、京急品川駅の象徴と言いたいレベルのあきたこまちですが、その人気ぶりを何かで計れないか?

この際、全国でなんていうお米がどのくらい作られているのか調べてみることにしました。たくさん作っていれば人気者なんじゃないかという至ってシンプルな発想です。

手始めに、そもそも「お米」がどのくらい作られているか、面積でも見てみましょう。

 

水稲主食用作付面積(令和3年)13,030㎢

〔引用:農水省水稲(子実用)の年次別推移(全国)より『主食用作付面積』令和3年分〕※1,303,000ha=13,030㎢

作付面積を数字で見たところで、あまりにもピンと来なかったので、近い面積のものがないか探していましたら、そうそうこれこれ!って感じに丁度いいのがありました。

 

長野県の面積 13,104.95㎢

〔引用:国土地理院 都道府県別面積の順位より 長野県の面積→13,104.95㎢〕

日本中の農家は長野県全域の隅々まで広がる規模の田んぼを運営しているってことになります。余計にピンと来なくなった気もしないでもないですし、長野県も全部田んぼにされたらたまったもんじゃないし長野と松本でバチバチしてる場合じゃないと思う。

 

(少し真面目な話ですが、今回基準とした令和3年の10年前となる、平成23年では作付面積が1,526,000ha(≠岩手県)とありますので、つまり10年間で85%まで減少しているという現実も見えてきました。なお面積=収量ではないとも思われますので、そこはご了承ください。)

 

さて本題ですが、ご覧ください。

令和3年実績によると、あきたこまち堂々の4位にランクイン。

 

〔引用:公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構 『令和3年産 水稲の品種別作付動向について』より 令和3年産うるち米(醸造用米、もち米を除く)の品種別作付割合上位20品種 の一部抜粋〕

 

ここで注目すべきは全て「コシヒカリ」の関係者ということです。なんなら1位に至ってはご本人登場という状態であり、他はコシヒカリが親または親の親というザ・コシヒカリ・ファミリーなわけです。作付割合も他を圧倒しています。

強すぎるコシヒカリ。もはやオチの持っていき方がわからなくなってしまいました。

 

毎年のように新品種が登場する群雄割拠の時代。いつか親を超える子は、そして孫は、その子供たちは現れるのか。

お米の未来と、長野県の行方が気になってきましたが、それはそうとして『あきたこまち』を皆様、是非これからもどうぞ末永くご“愛食”頂ければと存じます。

販売二課 佐々木

 

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