プロの料理人が選ぶ理由

インタビューを通じ、大潟村あきたこまち生産者協会のお米やパスタを選んだ理由、おすすめの調理法などを紹介します。

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いつでも炊き立てのごはんで楽しむ本場韓国料理「ラオン 焼肉」様

2024.10.15

神奈川県横浜市、JR関内駅の西に位置する韓国系のお店が多い福富町に、「愉しい」を意味する韓国語「ラオン」と名付けられた韓国料理店があります。昼も夜も賑やかなこの街で、最高級の笑顔と本場韓国の味を24時間提供しているラオン焼肉社長の奥様、キム・チェユン様にお話を伺いました。

家庭でも作れる手軽な韓国料理の楽しみ方や、コツも教えて頂きました。

-創業された背景やエピソードをお教えください。

私の夫も韓国人で、お店の社長をしているのですが「いつか、おいしい韓国料理屋をやりたい」といつも私に話していました。

キム・チェユン様。温かい人柄が、居心地の良いお店の雰囲気を作っている。

福富町には韓国の飲食店がたくさんあるのですが、会社の社長や会長などの重役の方が接待に利用できるような高級なお店はあまりないので、そういった人たちをターゲットにしてお店を作ろうと考えていました。

福富町きっての高級店としてこだわり抜かれ、洗練された雰囲気の店内。

オープンしてから今年で2年が経ちましたが、3年前の開店準備中にウクライナ侵攻の事もあって、物価が上がったのでいろんなことで大変でした。でも、お店をやるんだったら妥協せずにやろう!と思っていたので、何日も考えて迷いながら、いろんなことを調べて、店内のインテリアや壁、椅子やテーブルもこだわって揃えました。

-お店を続ける上で大事にしていることをお教えください。

韓国本来の味を提供することが一番大事です。お客様が初めて来店されたとき、韓国の味だと認めてくださるから、またお店に来てくれます。

それから従業員たちの笑顔、接客が大事ですし、自分の家族が食べるような気持ちで料理を作っています。

うちは24時間営業ですが、この辺りのお店はクラブ等が多く、深夜の時間帯にもいらっしゃるお客様もいるんですよ。

お客様が求めている本場韓国の味のため、料理長のイ・ザイエキ様が腕を振るう。

―お米のこだわりや弊社のお米を使って頂いている理由、きっかけをお教えください。

お店で使うお米を決めるのは、とても難しかったです。日本人の友達から、秋田県はお米がおいしいところですよとおすすめされたので、一度買って食べてみたんですけど、本当においしかったんです。

日本の方も同じだと思うんですが、韓国はお米が大事。韓国では昔から「お米の力があったら何でもできる」という言葉があるくらい、お米のことが大事なんです。おかずやスープをいくらおいしく作っても、お米がおいしくなかったらダメです。

炊き立てのあきたこまち。おいしいお米には、料理をよりおいしくする大切な力があるそう。

炊き方としては新米の時と、普段の時とで水の量を変えています。炊飯器で炊いていますが一度にいっぱい炊いておくのではなく、食べきりそうになったらまた炊いて、1日に3~4回に分けています。

-食材について大切にしていることをお教えください。

新鮮さが一番大事です。いつも直接取引している八百屋さんや魚屋さんがいます。
うちでは韓国式のお刺身も扱っていますが、日本では魚をさばいたらすぐではなく少し置いて、熟成してから食べますよね。韓国ではさばいてすぐに食べるんです。食感がプリプリしていておいしいですよ。

いけすを泳ぐ旬の魚たち。お刺身はさばきたてを提供するため、活きの良さが大事。

扱っている魚は季節によって違いますが、5種類くらいです。
お刺身には日本と同じくワサビ醤油のほかに、お酢を加えたコチュジャン、韓国の味噌にニンニクと唐辛子を入れて混ぜたタレがあります。
お客様によって好きな食べ方が違いますから、注文が入ったら3種類のつけダレを一緒にお出ししています。

-バンゲタン(半鶏湯)とは、どのようなメニューでしょうか。

バンゲタンとは、サムゲタン(参鶏湯)の半分という意味です。
味付けに漢方を使っていて、薬膳みたいな感じです。もち米も入っています。
夏の暑い時期、日本ではうなぎを食べる日がありますよね。それと同じように、韓国では8月に3回、サムゲタンを食べる日があります。

-家庭でも簡単に作れる韓国料理はありますか?

最近はサムゲタンに入れる材料がセットになって売られているので、家庭でも挑戦できますよ。ただし鶏肉は大きすぎてはダメで、ちょっと小さめくらいです。韓国ではサムゲタン専用サイズの鶏肉があるくらいサイズが大事なんです。

ビビンパなら簡単で、レンジでチンして食べられます。好きな材料、たとえばニンジン、ほうれん草、豆もやしとか、それらを綺麗に洗って切って、ラップをかけて2分くらいチンします。野菜だけで良いんです。

ごはんの上に野菜をのせて、コチュジャンだとか味付けは自分の好みでね。辛いものが苦手な方は、普通の醤油にゴマ油と砂糖を少し入れて、ネギを散らして混ぜて食べるとすごくおいしいですよ。

=インタビュアー実食!=

韓国で夏場に食べる習慣があるという、薬膳が入ったスープで鶏の半身を煮込んだ「半鶏湯(バンゲタン)」を頂きました。

身体が芯からあたたまるバンゲタンで夏の疲れを癒す。

鶏が丸々1匹入った参鶏湯(サムゲダン)とは違い、半身の量なので女性1人でも食べやすいのが特徴です。大きなナツメとニンニクが入った滋味深く澄んだスープは優しい味付け。鶏肉のうま味が染み込んだもち米と、深いコクが体に沁みわたります。

付け合わせは日替わりになっていますが、定番のキムチは欠かせないとのこと。付け合わせもスープもとにかく白米に合い、食べ終わった後は体がポカポカ。温かいスープ料理は、これから肌寒くなってくる季節にピッタリの一品です。

奥様の優しく温かな人柄もあり、従業員の方もとても親切で丁寧なので、居心地の良い空間でした。
韓国で「国民の妹」と呼ばれるほど愛されているアーティスト、IUさんも、ライブの打ち上げにお店を貸し切りにしたこともあるそうです。

本場韓国の味を求めて、訪れるたくさんの著名人が残したサイン。

韓国料理の中でも人気の《韓国式刺身》が食べられる珍しいお店なので、横浜に居ながら本格的な韓国料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
ご馳走さまでした!

稲垣

ラオン 焼肉

神奈川県横浜市中区福富町東通3-5 No.11末廣ビル1F

TEL:045-325-9529

営業時間:営業時間:24時間営業

定休日:月曜日

https://raon9529.com/