プロの料理人が選ぶ理由

インタビューを通じ、大潟村あきたこまち生産者協会のお米やパスタを選んだ理由、おすすめの調理法などを紹介します。

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華やかな器で楽しむ美味しい食事とお酒「おばんざい 三貴」様

2024.7.15

1_おばんざい三貴入口

東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線の人形町駅から徒歩2分にある「おばんざい 三貴(みき)」様は、お昼のランチや持ち帰りのお弁当、夜は本格ウイスキーを楽しめるお店です。

おばんざい屋ならではの選べる小鉢3品が付いて、組み合わせで毎日楽しめそうなランチは、銀だら西京味噌漬けが人気だとか。おかみさんが集めているという素敵な器や、お隣の「おにぎり屋 シチロカ」様とのエピソードについてもお伺いしました。

 

―入り口にある棚に描かれた鯉がすごいですね。すごく素敵だなと思いましたが、お店の看板にもありますよね。

2_入口棚の鯉

これは帯留めのモチーフなんですが、魚だしちょうどいいと思って、それをもとに看板にして頂きました。

3_帯留めと看板

帯留めと看板。文字は親交のある行司さんに 書いて頂いたとの事

3_大入り袋

商売繁盛の縁起物とされる大入り袋は、初日から千秋楽まで15枚が揃っている

―夜の一品はすごい細かく色々作られているなと。食材の買い出しはどこでされているんですか。

豊洲から持ってきてもらっています。私が前に勤めていたところで干物をやってたいたんですが、そこで取引のあった魚屋さんから。たまに顔を出しますけれども、なかなか買いに行けないので。築地と豊洲で2店舗、お店を持っている魚屋さんなんですが、店長さんにお願いして品物は豊洲から持ってきてもらっています。

4_夜のおすすめ刺身

夜のメニューで一番人気、刺身の盛り合わせ

私がお店をやる1015年以上前、週末に築地にいつも買い物行っていたので、ずっとその時からお世話になっています。お店を始めるからということでお願いしました。

5_店舗外の立て看板

木のたて看板メニューは、夜の一品メニュー

―弊社のお米を使って頂いている理由、きっかけをお教えください。

知り合いだった両国の鶏はなさんっていうお店の社長さんが、ここを立ち上げる時に内装屋さんとか設備メーカーを全部紹介してくださいました。

ご飯をどうしようってなった時に「うちのお米美味しいよ」って、そのお店で使っていたのがあきたこまちなんです。それで、鶏はなさんにランチを食べに行ったら、あの時は親子丼だったんですが、すごく美味しくてね。それじゃあ、もうあきたこまちを使わせてもらいましょうって、紹介して頂きました。お米はほんと、あそこで食べたのが美味しかったから。

6_あきたこまちのご飯

おばんざいとも相性が良いあきたこまちのご飯

暑くなってくると、氷を入れてお米を炊いてくださいってありますよね。確かに私も一度いつだか、芯ができちゃってね、なんだろうと思いました。

ご飯はガス炊きがもう絶対早いし、美味しいから。

―お客様に他のお客様を紹介頂くこともあり、本当にありがたいです。

うちの隣にシチロカさんって、朝から行列のできる有名なおにぎり屋さんがありますが、美味しいのでご飯がない時とか私も良く買っています。

そこも同じあきたこまち協会さんのお米を使っていますよね。なんでわかったかというと、宅急便が間違えてうちに来たんですが、いつも頼んでいるお米と同じ箱だったんで気づかずに荷物を開けちゃったんですよ。

そしたらお米の量が多いし、シチロカさん(インタビュー記事はこちら)は無洗米で、うちは研ぐ米だから違うんですが、箱を開けてもいつも入っているチラシが一緒だから全然気付かなかった。でもよく見たらお隣のシチロカさんだって。あら、じゃあ同じところのお米だから美味しいわけだわって。

―シチロカ様にもすごくお世話になっております。立ち上がりの時からずっと、10年ぐらい使って頂いていると思います。

7_テイクアウトのお弁当

テイクアウトのお弁当、あきたこまちは冷めても美味しい

―ランチ以外にもテイクアウトをされているのでしょうか。

夕方とか帰りがけに、女性の方やご夫婦で寄ってくださる方がいます。要するに仕事をして、家に帰ってからご飯を作るのって大変なわけじゃないですか。だからうちにお弁当とかお惣菜を買いに来てくれて「助かっています」とか言って頂くと、本当にありがたいです。

以前は鮭やホッケを焼いたり、お惣菜も販売していました。家で魚を焼くと煙もんもんになっちゃうし大変ですよね。だからまたやりたいと思っています。

―器が素晴らしいですが、季節感があっていいですね。

好きなものを使っているだけです。自分の好きなものということで、趣味で集めています。どうせ食べるなら、美味しいものがより美味しく感じられるように。器でまた変わるでしょ。

惣菜だってね、お店で買ってきちゃっていいと思うんですよ。それで器に盛り替えればいいの。それだけで全然違うから。

8_ガラスの器アワビ

涼しげなガラスの器はアワビの形

今だと丁度夏なので簾を敷いたり、器もガラスのものにしたり、浜千鳥の器を使ったり、夏バージョンにしています。

お正月とか外国の方が来た時に出してあげたりする器は、家から持ってきたもう30年も前に買ったようなもの。商売を始める前から好きだったので、ずっと集めていました。

9_松と鶴のお皿

器はどれもおかみさんの趣味が高じて集めてきたもの

花は買わないで、家に咲いている草花を活けています。紅葉はうちの紅葉で、3種類ぐらいあります。最初は買って壺に活けていましたが、普通の野花の方がいいなと思って。花は摘んでもどんどん出てくるから、摘んであげた方が花のためにはなるのかも。新しい作家さんの器もあるんだけど、古いのがもうみんな高くなっちゃってね。見る人が見ればわかるんでしょうけど、私なんかこれにランチで納豆入れたりしています。

10_小ぶりな器

―これはどうやって使うものですか。

11_器_盃洗

ここに水を張って盃を洗ってご返杯する「盃洗(はいせん)」に使う器です。以前は、ここにザルを置いて、コロッケとかおばんざいを並べるのに使っていました。

今の若い人は、盃洗なんか知りませんね。特にコロナになってから、盃を洗ってご返杯なんかしませんよね。だってお酌もしちゃいけないでしょ、今の人たちって。

1杯だけどうぞって、ご挨拶代わりにおしゃべりしてね。私、浅草出身でお客様にもこんな感じで話していますが、あんまり気取った感じではないので、なんだこの店はって思うかもしれませんね。年上のお客様からも母さんとか呼ばれます。

12_おかみの寺嶋様

お客様からは「おかみさん」と呼ばれている店主の寺嶋由美子様

ウイスキーもこんなになかったんですが、二次会でも使ってもらえるように増やしました。酒屋さんにお願いしているんですが、饗は12年とかジャパニーズハーモニー、竹鶴、余市の10年とか手に入りにくい銘柄です。売るのは私なんだけど、白州の12年も今しまってあって、おばんざい屋だけど二次会でもショットで楽しめるように、酒屋さんがどんどん入れてくれます。

13_ずらりと並ぶ本格ウイスキー

お酒もとてもこだわりがあるものが多く、ウイスキーは貴重品ばかり

あとは、お客様に出張で行った先から買ってきてもらった日本のジンですね。クラフトジンとか、日本のウイスキー、サントリーとかニッカじゃないご当地もののウイスキーを集めています。

14_店内の手書きメニュー

お店の壁には手書きのメニューがずらり

―これは毎日手書きされているんですか。

15_ランチの手書きメニュー

毎日慌ただしいから、書けるときと書けない時がありますが、書けるときは書いています。

 

=インタビュアー実食!=

今回はランチのおすすめとして、「鯖の塩焼き」を頂きました。

16_焼き塩サバ定食

魚の頭が左、副菜はこっちとおかみさんにご指導頂いたおかげで、美味しそうに撮影できました

鯖の塩焼きは、とてもふっくらしてジューシーでした。もちろんご飯と相性も抜群でした。お味噌汁は、あおさの味噌汁でだしもきいておりとても美味しかったです。選べる小鉢3品は、マカロニサラダ、糸こんにゃくの明太和え、小松菜煮浸しでした。マカロニは、持ち帰りで購入するお客様がいらっしゃった程、人気商品です。

器が良ければ料理もより一層映えるとおっしゃっていました。どれも素敵な器でした。人形町は、オフィス街でもあり、ランチ、お弁当でも人気店でございます。

宮地

おばんざい三貴(みき)

東京都中央区日本橋人形町3-5-6

TEL:03-6879-4380

営業時間:<ランチ>
火・水・木・金 11:30 - 13:30(ラストオーダー)
※弁当は11時から販売 
<夜営業>
月~金 17:30 - 22:30

定休日:土・日・祝日

http://obanzai-miki.tokyo/