プロの料理人が選ぶ理由

インタビューを通じ、大潟村あきたこまち生産者協会のお米やパスタを選んだ理由、おすすめの調理法などを紹介します。

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一日の始まりや休憩時間に一服したい「カフェ・ビアンコ」様

2024.8.15

カフェ・ビアンコ店舗入り口

JR五反⽥駅から徒歩3分にある「カフェ・ビアンコ」様は、朝7時から営業。モーニングとカレーライスが⼈気の、創業から37年、変わらないスタイルで⻑く愛されているお店です。

タバコが吸える昔ながらの喫茶店として営業されているこだわりと、懐かしい味わいと評判の⾟⼝カレーライスについて、店主の平⼭様にお伺いしました。

 

―お店を始められた背景や、オープン当時のエピソード等をお教えください。

もともとは⺟が始めた喫茶店です。

⺟が地元の高知県で喫茶店をやっていました。私は上京して東京の⼤学を卒業したのですが、⽗がすでに亡くなっていて⺟と家族⼆⼈だったというのもあり、⺟が高知から東京に出てきて、東京で二人で一緒に喫茶店をやったらいいんじゃないかという話になりました。それで五反⽥に丁度良い物件があったので、ここで喫茶店を始めました。

店内2

壁にはマンガがずらりと並び、ゆったり過ごせる店内

お店を始めて2〜3年ほどは、私は外で働きながら朝⼣に⼿伝うくらいでしたが、⺟が体調を崩してからは専業でお店に⼊りました。4年ぐらいしか外で働いてないんですよ。それからずっと⺟と⼀緒にやってきました。

1988年にオープンされたんですよね。

私が⼤学を卒業して23歳になる年の4⽉1⽇が創業⽇です。私が59歳になるから、37年やっているということですね。

―思い思いの時間を過ごされている常連さんが多く、それだけ過ごしやすい空間なんだと思いました。毎日来られる方は決まったメニューを頼まれるのでしょうか?

7時からモーニングをやっていますが、朝に注⽂をお聞きするお客様は1⼈か2⼈ぐらいです。あとは「あ、いつものお客様が来た」と思って、注文を確認せず決まったメニューをお出しする感じですね。

メニュー表

モーニングはドリンクにトースト、サラダ、茹で卵、お味噌汁が付いて600円~

―お店を続ける上で大事にしていることをお教えください。

タバコを吸えるままのお店にしているということですね。創業当時は吸えたのに途中で吸えなくなるとか、そういう⾵に変えるのは嫌だったんです。基本的なことは変えずにずっとやっていけたらいいなと思っています。

ちょうど、コロナ禍になるかならないかの時期に、喫煙に関して規制が厳しくなって、⾮喫煙者の健康を守るためにスペースを完全に分けるか、禁煙にしなくてはならなくなりました。

ブレンドコーヒー

店主様こだわりのカップでいただくブレンドコーヒーは単品で450円

今は喫煙に対していろいろな意⾒があると思いますが、お店でタバコを吸えるように許可を取る必要があって結構⼤変でした。

⺟もヘビースモーカーで亡くなるまでショートホープを吸っていて。喫茶店はタバコとコーヒー、あとはチョコレートとかちょっとした⽢いものを楽しむところ、というのが⺟のコンセプトでした。

店内1

全席喫煙可能な昔ながらの喫茶店

創業時に冷蔵庫を買った会社の営業員が、当時は⼀番新人だったのに、冷蔵庫の3回⽬の買い替えの時には所⻑さんになっていて、安くしてくれたり。よくここでサボっていた銀⾏のお兄ちゃんが、定年になったんですよと挨拶に来てくれたこともありました。

久しぶりにお店に来てくださったお客様に、「まだあったんだ」「昔のまんまだね」と思っていただけるように、今もお店を続けています。

店主の平山様

気さくな人柄で、気遣いも細やかな店主の平山あきひ様

―お米のこだわりや弊社のお米を使って頂いている理由、きっかけをお教えください。

30年ぐらいあきたこまちを取っていると思います。営業に来ていただいたか、電話か何かがきっかけで、⾷べてみて美味しかったからだと思います。

⽗の遺⾔といいますか、ずっと「とにかくお⽶は美味しくないといけない」と言っていたもので、家でも良いお⽶を使っていました。⺟がお店を始める時も、お客様にも美味しいお⽶を⾷べていただこうと良いお⽶を使っていたんですが、お⽶が不作の年にタイ⽶騒ぎがあったじゃないですか。

それまでずっと使っていたお⽶が、抱き合わせでタイ⽶と⼀緒に買わなくてはいけなくなったんです。タイ⽶を作っている⽅にも申し訳ないし、そんな売り⽅をしていいのかと思って、当時使っていたお⽶屋さんをやめて、あちこちお⽶を探しました。そんなときにお声がけいただいたんだと思います。

辛口カレーランチ3ご飯

あきたこまちのご飯はカレーに合うよう硬めに炊き上げられている

あきたこまち協会さんが、テレビなどの取材で有名になっちゃったじゃないですか。だから私、「うちのお店は有名じゃない時からここのお⽶を使ってるんだ」って、いつもお客様に⾔っているんですよ。

―カレーを食べさせて頂きましたが、辛口で美味しかったです。家庭でカレーを作る際のワンポイントなどがあればお教えください。

⺟が私に作ってくれていた家庭のカレーで、お客様に「懐かしい味がする」と言っていただいてます。ルーを3種類ぐらい混ぜているんですが、ガラムマサラとか特別なスパイスは使わず、隠し味にお醤油とコンソメとかをちょっと⼊れたり、お⽔よりも多いぐらいのトマトが⼊っています。

カレーのルーは1回だけですが、おかわりできるんですよ。ご飯は⼤盛りにしたり、こちらも1回だけおかわりできるので、2⼈前くらいのボリュームです。それもお⽶が美味しいからよ(笑)。

辛口カレーランチ2カレー

ゴロッと大きめの具材が入り、懐かしい味と評判の辛口カレー

―最後に、お店を始めてからこれまでで一番嬉しかったことをお教えください。

お客様がうちのお店を⼤事にしてくださることでしょうか。会社を退職された⽅とか、近くまで来たからと寄ってくださいます。⻭医者は変えられないとか美容院は変えられないからと、⻭医者とか美容院に来るたびに寄ってくださいます。そういう⾵に、ずっと⼤事にしてくださっているお客様が多いです。そういうお気持ちがすごく嬉しいですね。

 

=インタビュアー実食!=

今回はランチの人気メニューの「自家製辛口カレーライス」を頂きました。

辛口カレーランチ

ランチにはサラダ、お漬物、小鉢、お味噌汁が付いて750円!

大鍋で煮込んでいる自家製カレーには、大きめにカットされたニンジン、ジャガイモがゴロッと入っており辛口でとても美味しかったです。

食べ進めているとちょうどいい頃合いで「カレールーとごはんのおかわりはどうですか」とお声がけ頂いたので、もちろんおかわりをお願いしました。付け合わせの煮物の小鉢も、味がしみて美味しかったです。

ランチには200円でコーヒーが付けられるので、食後の一服としてゆっくり過ごせました。

五反田のオフィス街の一角にあり、大人の隠れ家風カフェという佇まいで常連の方も多く、皆様ゆっくり思い思いの時間を過ごされていました。気さくな店主様と過ごしやすい空間で、皆様から愛されているお店でした。

宮地

 

カフェビアンコ(cafe BIANCO)

東京都品川区西五反田2-9-7 ドルミ五反田アンメゾン1F

TEL:03-3494-1603

営業時間:月・火・水・木・金
7:00 - 18:00

定休日:土・日・祝日

https://ameblo.jp/cafe-bianco/