あきたこまちに
ついて
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コシヒカリを親として
誕生したブランド米あきたこまち
味と香りが良いとされている「コシヒカリ」と、病気と寒さに強い「奥羽292号」を交配し、昭和59年に誕生しました。
秋田県の推奨品種に採用され、小野小町生誕伝説にちなみ、「あきたこまち」と命名されました。
ツヤツヤもちもち、冷めてもおいしい風味と食感のあきたこまちは、アミロペクチンやアミロースといったデンプン質が
バランスよく含まれているため、冷めてもごはんが硬くなりにくく、おいしさが長持ちします。
秋田県の推奨品種に採用され、小野小町生誕伝説にちなみ、「あきたこまち」と命名されました。
ツヤツヤもちもち、冷めてもおいしい風味と食感のあきたこまちは、アミロペクチンやアミロースといったデンプン質が
バランスよく含まれているため、冷めてもごはんが硬くなりにくく、おいしさが長持ちします。
お米をつくるために生まれた
新生の大地
大潟村
新生の大地
大潟村
大潟村は、かつて日本で2番目に大きな湖だった八郎潟を干拓して誕生しました。
干拓により湖底から誕生した新生の大地は蓄積された魚介類や海藻類が生んだ
ミネラルを豊富に含んでいます。
周囲82kmの広大な大地は、ミネラル豊富な土壌、周囲を囲む水、日本海からの風、
燦々とふりそそぐ夏の太陽にも恵まれています。
そんな大潟村の自然は、あきたこまちに豊かな風味を与え、良質なおいしさを生み出します。
エコ農業への取り組み
米ヌカ有機肥料
精米時に出る米ヌカを発酵させて造った「米ヌカ有機肥料」は、作物に肥料成分を供給しながら、微生物の多い肥沃な土壌を作りあげ、良食味、高品質な作物を育てるのに役立っております。
米ヌカ有機肥料工場
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集められた米ヌカは、撹拌されながら、徐々に微生物の菌体で発酵します。
その後、田んぼにまきやすいよう、ペレット(小豆粒大)に加工されます。
米ヌカ有機肥料は、JAS規格(有機栽培)生産に使用できる肥料として、 国が指定する認証機関『日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会』に認められています。
その後、田んぼにまきやすいよう、ペレット(小豆粒大)に加工されます。
米ヌカ有機肥料は、JAS規格(有機栽培)生産に使用できる肥料として、 国が指定する認証機関『日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会』に認められています。
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契約栽培による安定供給の確立
毎年秋に、作付内容を確認し、 生産者会員との契約を更新しています。
秋田県認証制度の特別栽培米
大潟村産のお米は、秋田県の認定機関[秋田県農業公社]が認定し、特別栽培農産物の認証を受けた減農薬減化学肥料栽培米です。
稲を育てる
四季折々の自然の恵みと、我が子を育てる親の愛情を受けて育つ稲の生長物語です。
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3月
3月は一年の農作業のはじまり
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育苗土の準備
農作業は3月頃から本格的に始まります。
格納庫に育苗土約96トンをよく乾かして砕土し、肥料を混ぜて苗箱約21,000箱分の育苗土を準備します。
種籾は4,000キロ用意し、1箱あたり110グラム位播種します。種籾の選別と芽だし
種籾は3月中旬頃から塩水を利用した比重によって、軽い籾と重い籾とを選別します。健康な籾は重く栄養分がいっぱい詰まっています。
重い籾だけを選別したら、水に1週間程度浸漬した後、32度の水温にて一日入れておくと発芽を始めます。
育苗ハウスの準備やトラクター、田植機の点検も併せて行います。
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4月
育苗用のハウスをつくります
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ハウス張り〜4月上旬〜
幅8メートル×長さ50メートルのハウスを4棟張るには、大人4人で丸二日がかりです。
特にハウス上部にかける大きなビニールを張るときには、無風状態でなければ上手く張ることができません。
育苗用のハウスの骨となる鉄パイプは、10年ほどで錆びてしまいますので、10年おきくらいでハウスの建て替えをします。
50cmくらいの土を盛りながら立てていく作業なので、半月ほどかかる重労働です。
この時期に大きな台風や春一番などが来たときには、一夜にしてハウスが吹き飛んでしまった経験も数多くあります。種まき(4月10~15日)ハウスの箱並べ
田植えの計画に合わせて種を播き、苗の生育に併せて種播きから30日くらいかけて田植えをします。種播きは大人4人で丸5日ほどかかります。
育苗箱に土を詰め、種や水も自動で播くようになっていますが、水を含んだ4kgの苗箱を約21,000箱(100ヘクタール分) もハウスの中に並べていきます。
この作業は、もしかすると農作業の一番の重労働かもしれません。育苗ハウスの水やり(4月20日)
育苗ハウスに苗箱を並べたら、もう気を抜くことができません。
日中の温度に合わせたハウス管理が始まります。
その日の温度にあわせて開閉をしながら水やりをし、苗の生長を見守ります。
ハウスの中で水やりをしていると、ハウスの暖かさに釣られてトノサマガエルが顔を出します。田んぼの排水作業
昨年の稲刈りで傷めた田んぼの表面には水が溜まっており、この溜まった水を排水しておかないと、耕耘や田植え、稲刈りと一年を通して仕事の条件が悪くなり苦労します。耕耘(4月15~25日)
天気の合間を見ながら田んぼの土を起こす作業「耕耘」をします。
大型トラクターを使い5日くらいかかる作業です。代掻きの前に一週間以上風に当てることにより、湿った土が徐々に乾き白くなっていきます。
白くなっていくと同時に土の中に酸素が入り、土の中まで暖かくなり、田植えをした際に苗がすぐに生長できるよう、土が生まれ変わっていきます。
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5月
代掻きをして、水を入れ、そして田植え
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代掻き(4月下旬~5月上旬)
田んぼの一枚の大きさは、縦155メートル×横160メートルです。
田んぼ一枚2.5ヘクタールになりますが、その広い田んぼに長さ10cm足らずの苗を植えます。土の中に2cmほど入るので、実際には8cmほどの苗が水にもぐらず、水から外に出ないように、田んぼをあらかじめ平らにする「代掻き」はとても難しい仕事です。
田んぼが乾きやすく、収量も上がり、無駄な排水を抑えられるため八郎湖の水質汚染を防ぐことのできる代掻きをしない田植えに挑戦していますが、天候に大きく影響を受けるのが唯一の欠点です。田植え(5月10~20日頃)
田植機の10条植えを1台と、8条植えを2台使用して行います。苗が生長して水を含んだ苗箱の重さは7kgにもなり、ハウスから苗箱を運んだり、苗箱を手渡す人や田植機の運転手を含め8人位の人手が必要となります。
晴天の日で1日7ヘクタールを目標に田植えをしますが、毎年雨や風の日も多く、計画通りには進みません。
田植えが2週間程かかることを想定しながら天気の様子にあわせハウスの水管理をしたり、農家の田植え時は猫の手も借りたいくらい忙しい日が続きます。苗箱洗い
田植えが終わった田んぼの横では、使い終わった苗箱を用水路で軽く洗います。
その時々で道具を綺麗にしておかないと量が多いだけに大変です。補植
田植えをしながら、田植機で植えられなかった場所に手植えをします。
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6月
草刈りと草取りと水の管理に気が抜けません
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草取りと草刈り
6月になると小さかった稲も日増しに大きく生長します。同じく稲に負けじと畦道や田んぼの中の雑草たちも一斉に伸びてきます。
この時期稲は、たくさんの雑草や害虫たちに悩まされながらも、6月いっぱいは自分の身体づくりのために、土の中にたくさんの根を伸ばします。
この根の伸び具合が今後の稲の健康度を決めることとなるのです。水の管理
6月の下旬までは毎日2回、田んぼの水の管理をします。田んぼは1周ぐるりとまわると、約2時間かかりますが、どんなに忙しくても朝夕の見回りは欠かせません。
朝と夕方で稲の大きさが変わっているわけではないのですが、こうして一日も欠かさずに見回っていると稲が何を欲しがっているのかが分かるようになってきます。溝切り
田んぼの水を抜き、田んぼの中に6メートル間隔で溝を掘っていくこの作業は、1枚が2.5ヘクタールの広い田んぼに水が溜まらないようにするために行います。
この作業をしないと田んぼのあちらこちらに水が溜まってしまい、稲刈りの際コンバインが埋まると、翌春のトラクター作業や田植え作業で苦労することになります。
干拓地である大潟村での稲作農業は、年間を通じ、どうしたら田んぼの排水が上手くできるのかと、みんなそのことに苦労し、知恵を絞っています。
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7月
稲の身体の中に穂の基礎を作る「幼穂形成期」です
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出穂の準備に入る
7月になると、稲は身体の中に穂の基礎を作り始めます。
これを「幼穂形成期」といいます。このころに寒さや干ばつ等に遭うと、幼穂の生長に障害がおこり中身の入らない籾になります。
7月の末から8月上旬にかけて穂が出る時期が来ますが、ちょうどその時期に強い台風に遭うと、開花中に稲が脱水症状をおこし、全て空の籾になりますので、出穂・開花期の台風が一番の不安です。稲の生長
7月は稲の生長も早く、1株の茎の本数も25本くらいになり、草丈も50cmを超えるくらいになります。
また、畦の草も梅雨時になると、どんどん伸びてくるので、7月も何回も草取りや草刈りを繰り返します。
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8月
稲の穂がではじめ、もうすぐ刈り取りの季節です
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出穂
8月になると田んぼでは稲の穂が出始めます。
稲の穂は1株の中でも早いものと遅いものがあり、2週間以上も出るタイミングが違います。それは稲自身が自然界で生き延びるために、1回の台風で種族が滅びないように、1本の穂、1株の穂、そして1枚の田んぼの穂を、1度に全部出穂や開花をしないようにします。
最初から最後の出穂開花まで、2週間くらい段階をおいて生長。
このように、自らもこの時期に起こりやすい台風をはじめとする自然災害の危険分散を行うのです。
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9月
収穫の季節です
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稲刈り
9月下旬から10月上旬までの約2週間ほどかけて行います。何年稲刈りをしていても、その年の最初にコンバインを田んぼに入れるときはやはり緊張します。
コンバインの刈り取り歯で取られた稲は、そのままチェーンで機械の中の脱穀部に運ばれ、ここの脱穀機械部分で稲ワラから生籾が外されます。
外された生籾は風によってワラと生籾に選別され生籾タンクに運ばれていきます。
生籾タンクがいっぱいになってブザーが鳴ると、今度は生籾をダンプカーの荷台(帆付)に載せて格納庫に運び、刈り取りから1時間後には乾燥機に入ります。
刈り取り後、乾燥、籾すりを行います。
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10月
生籾の乾燥〜籾すり〜選別
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生籾の乾燥と籾すり
乾燥機に入る生籾の水分は23%~30%程度ありますが、それを15%前後までゆっくり下げていくので、乾燥時間は20時間以上もかかります。
乾燥した乾籾は2~3日程冷ましてから籾すりをします。
玄米から籾殻が外れ、そこに風を送り込んで玄米と籾殻を選別します。
選別された玄米を、1.85mmの選別網で大きさの選別をし、網の上に残った 1.85mm以上の米粒は皆様にお届けする「あきたこまち」となり、網から落ちた(それ以下の小さな米粒)ものは、お米のお菓子等の加工米となります。
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11月
暗渠工事は大潟村の宿命
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暗渠工事
稲刈りが終わった田んぼでは、多くの農家が籾殻を利用した暗渠(あんきょ)工事をします。
大潟村の田んぼの土は、重い粘土質なので、毎年のように排水対策をしなければなりません。
長さ150メートル×幅20センチ×深さ1メートルくらいの溝を田んぼの中に何本も掘り、その溝の中に排水用のパイプを埋め、その上に籾殻を入れていきます。
この籾殻もいずれは腐ってしまうので、そうすると再び暗渠工事をしなければならないのです。
暗渠工事は大潟村で農業を続けるための宿命でもあります。
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12月〜
それぞれの過ごし方
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それぞれの過ごし方
12月になると、大潟村の各農家は田んぼの溝掘りや暗渠工事も終わり、コンバインの整備点検も終えて冬支度に入ります。
それからの仕事としては、皆様への出荷に合わせた籾すりを進めながら、来春の種まきの準備を進めます。
1月は本格的な冬の到来で、大潟村は白銀の世界に変わります。
雪に閉ざされた田んぼには人の姿もなく、雪の上に点々と残る足跡にのみ、生き物の気配を感じることができます。
2月、大潟村を囲んでいる八郎潟残存湖はワカサギ釣りを楽しむ人々で賑わいます。
来月になると、徐々に雪解けが進み、いよいよ農作業の準備が始まります。
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