ABOUT
あきたこまちについて

コシヒカリを親として 誕生したブランド米

あきたこまち

味と香りが良いとされている「コシヒカリ」と、病気と寒さに強い「奥羽292号」を交配し、昭和59年に誕生しました。
秋田県の推奨品種に採用され、小野小町生誕伝説にちなみ、「あきたこまち」と命名されました。
ツヤツヤもちもち、冷めてもおいしい風味と食感のあきたこまちは、アミロペクチンやアミロースといったデンプン質が
バランスよく含まれているため、冷めてもごはんが硬くなりにくく、おいしさが長持ちします。

エコ農業への取り組み

米ヌカ有機肥料

精米時に出る米ヌカを発酵させて造った「米ヌカ有機肥料」は、作物に肥料成分を供給しながら、微生物の多い肥沃な土壌を作りあげ、良食味、高品質な作物を育てるのに役立っております。

米ヌカ有機肥料工場

集められた米ヌカは、撹拌されながら、徐々に微生物の菌体で発酵します。
その後、田んぼにまきやすいよう、ペレット(小豆粒大)に加工されます。
米ヌカ有機肥料は、JAS規格(有機栽培)生産に使用できる肥料として、 国が指定する認証機関『日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会』に認められています。

契約栽培による安定供給の確立

毎年秋に、作付内容を確認し、 生産者会員との契約を更新しています。

秋田県認証制度の特別栽培米

大潟村産のお米は、秋田県の認定機関[秋田県農業公社]が認定し、特別栽培農産物の認証を受けた減農薬減化学肥料栽培米です。

肥料等使用状況はこちら

稲を育てる

四季折々の自然の恵みと、我が子を育てる親の愛情を受けて育つ稲の生長物語です。

育苗土の準備

農作業は3月頃から本格的に始まります。 育苗土を乾燥・砕土し、肥料を混ぜて準備します。

種籾の選別と芽だし

塩水選で健康な種籾を選別し、32度の水温で発芽を促します。

ハウス張り(4月上旬)

幅8メートル×長さ50メートルのハウスを4棟張るには、 大人4人で丸二日がかりです。
特にハウス上部にかける大きなビニールを張るときには、 無風状態でなければ上手く張ることができません。
育苗用のハウスの骨となる鉄パイプは、10年ほどで錆びてしまうため、 10年おきくらいで建て替えを行います。
50cmほど土を盛りながら立てていく作業は半月ほどかかる重労働で、 春一番や台風で一夜にして吹き飛ばされた経験も数多くあります。

種まき(4月10~15日)・ハウスの箱並べ

田植えの計画に合わせて種を播き、苗の生育に合わせて 種播きから30日ほどかけて田植えを行います。 種播きは大人4人で丸5日ほどかかります。

育苗箱への土詰め、種まき、水やりは自動化されていますが、 水を含んだ約4kgの苗箱を 約21,000箱(100ヘクタール分)もハウス内に並べていきます。 この作業は農作業の中でも特に重労働かもしれません。

育苗ハウスの水やり(4月20日)

育苗ハウスに苗箱を並べたら、気を抜くことはできません。 日中の温度に合わせたハウス管理が始まります。

温度に応じてハウスを開閉しながら水やりを行い、 苗の生長を見守ります。 ハウスの中では、暖かさにつられてトノサマガエルが 顔を出すこともあります。

田んぼの排水作業

昨年の稲刈りで傷んだ田んぼの表面には水が溜まっています。 この水を排水しておかないと、耕耘や田植え、稲刈りと 一年を通して作業条件が悪くなってしまいます。

耕耘(4月15~25日)

天候を見ながら、田んぼの土を起こす作業「耕耘」を行います。 大型トラクターを使い、5日ほどかかる作業です。

代掻きの前に一週間以上風に当てることで、 湿った土は徐々に乾き白くなっていきます。 土の中に酸素が入り、地温も上がることで、 田植え後に苗がすぐ成長できる環境が整っていきます。

代掻き(4月下旬~5月上旬)

田んぼ一枚の大きさは、縦155メートル×横160メートル。 一枚あたり約2.5ヘクタールの広さがあります。 その広い田んぼに、長さ10cm足らずの苗を植えていきます。

苗は土の中に約2cm入るため、実際には8cmほどが水の外に出る状態になります。 苗が水に沈んだり浮いたりしないよう、田んぼを平らに整える 「代掻き」は非常に難しい作業です。

田んぼが乾きやすくなり収量も向上し、 無駄な排水を抑えて八郎湖の水質汚染を防ぐことができる 「代掻きをしない田植え」にも挑戦していますが、 天候に大きく左右されるのが唯一の欠点です。

田植え(5月10~20日頃)

田植えは、10条植えの田植機1台と、 8条植えの田植機2台を使って行います。 苗が成長し水を含んだ苗箱は、1箱約7kgにもなります。

ハウスから苗箱を運ぶ人、苗箱を手渡す人、 田植機の運転手などを含め、 1日あたり8人ほどの人手が必要です。

晴天の日は1日7ヘクタールを目標に作業しますが、 雨や風の日も多く、計画通りに進まないことも少なくありません。 2週間ほどかかることを想定しながら、 天候を見極めて作業を進めます。

苗箱洗い

田植えが終わった田んぼの脇では、 使い終わった苗箱を用水路で軽く洗います。

その都度道具をきれいにしておかないと、 数が多いだけに後の作業が大変になります。

補植

田植え作業と並行して、 田植機では植えられなかった部分を 手作業で植え直していきます。

草取りと草刈り

6月になると、小さかった稲も日増しに大きく生長していきます。 同じく稲に負けじと、畦道や田んぼの中の雑草たちも 一斉に伸び始めます。

この時期の稲は、たくさんの雑草や害虫に悩まされながらも、 6月いっぱいは自分の身体づくりのため、 土の中に多くの根を伸ばします。

この根の張り具合が、今後の稲の健康度を左右する 大切な要素となるのです。

水の管理

6月下旬までは、毎日朝夕2回、 田んぼの水の管理を行います。 田んぼを一周ぐるりと回ると、 約2時間かかります。

どんなに忙しくても、 朝夕の見回りは欠かせません。 朝と夕方で稲の大きさが 目に見えて変わるわけではありませんが、 毎日見ていると、稲が何を欲しがっているのかが 少しずつ分かるようになってきます。

溝切り

田んぼの水を抜き、 田んぼの中に6メートル間隔で 溝を掘っていく作業です。 1枚2.5ヘクタールの広い田んぼに 水が溜まらないようにするために行います。

この作業をしないと、 田んぼのあちこちに水が溜まり、 稲刈りの際にコンバインが埋まってしまい、 翌春のトラクター作業や田植え作業に 大きな支障が出てしまいます。

干拓地である大潟村の稲作農業では、 一年を通して 「どう排水をうまく行うか」が大きな課題です。 そのため、農家それぞれが知恵を絞りながら 日々工夫を重ねています。

出穂の準備に入る

7月になると、稲は身体の中に穂の基礎を作り始めます。 これを「幼穂形成期」といいます。

このころに寒さや干ばつなどに遭うと、 幼穂の生長に障害が起こり、 中身の入らない籾になってしまいます。

7月末から8月上旬にかけて穂が出ますが、 その時期に強い台風に遭うと、 開花中に脱水症状を起こし、 すべて空の籾になってしまうため、 出穂・開花期の台風が一番の不安です。

稲の生長

7月は稲の生長がとても早く、 1株の茎の本数は25本ほど、 草丈も50cmを超えるようになります。

梅雨時には畦の草も勢いよく伸びるため、 草取りや草刈りを何度も繰り返します。

出穂

8月になると田んぼでは稲の穂が出始めます。 稲の穂は1株の中でも、 早いものと遅いものがあり、 出穂のタイミングは2週間以上ずれます。

これは、1回の台風で全滅しないよう、 自然界で生き延びるための 稲自身の知恵でもあります。

最初から最後の出穂・開花まで 約2週間かけて段階的に進み、 台風など自然災害の危険分散を行います。

稲刈り

9月下旬から10月上旬までの 約2週間をかけて稲刈りを行います。 毎年、最初にコンバインを入れる瞬間は 何度経験しても緊張します。

刈り取られた稲は脱穀され、 生籾はダンプカーで格納庫へ運ばれ、 刈り取りから1時間後には乾燥機に入ります。

刈り取り後は、乾燥・籾すり作業へと進みます。

生籾の乾燥と籾すり

収穫された生籾は水分が23〜30%あり、 これを15%前後まで 20時間以上かけてゆっくり乾燥させます。

乾燥後は籾すりを行い、 選別網によって 皆様にお届けする「あきたこまち」と 加工用のお米に分けられます。

暗渠工事

稲刈り後の田んぼでは、 籾殻を使った暗渠工事を行います。 重い粘土質の土壌では 排水対策が欠かせません。

排水パイプと籾殻を埋めるこの作業は、 いずれ再施工が必要となるため、 大潟村で農業を続ける宿命とも言えます。

それぞれの過ごし方

冬に入ると農作業は一区切りし、 機械の整備や出荷準備、 来春の種まきに備えます。

雪に閉ざされた田んぼは静まり返り、 春に向けて力を蓄える時間となります。

保管・精米

入庫前(荷受)検査

水分測定、網目ふるいを通して粒の大きさをみる落下率、殻粒判別測定、食味値測定を行っております。

入庫前(荷受)検査

低温倉庫での保管

玄米のまま低温倉庫で、一定の温度(約15℃)で保管しております。収穫時の鮮度を長期間保ちます。

低温倉庫での保管

精米時の管理

各工程でお米の選別や石・ガラス・金属等を取り除く機械に通し、異物の除去を行っております。 夏場等、低温倉庫と外気の温度差が著しい時は、結露防止のため常温倉庫でいったん外気温に慣らし、精米することで品質の低下を防いでおります。

精米時の管理

トレーサビリティの確立

各工程ごとの記録を残し、確認できるようにしております。

トレーサビリティの確立