ホーム > スタッフブログ > 高さ5mに届く倉庫の花形フォークリフト
たまねぎの梱包が進められているさなかですが、荷を積み、荷を下ろし、縦横に走り回っているのは「フォークリフト」です。
社歴20年overのベテラン小野課長が、私の存在に興味を示してくれました。
-お疲れ様です。
「えっ何?何何?何撮ってんの?」
(フォークリフトを指をさす)
「えっフォーク(リフト)を?なんで?なんで?」
-面白そうだからです。
倉庫課の小野課長。フォーク自主点検資格の他、穀物検査の資格も所有している。
…等と、説明のようで全く説明になっていない説明をしたところ、表情が更に明るくなり、何だかすごく嬉しそうにしてくれたので、以前から個人的に気になっていることだらけだったフォークリフトについて、色々語ってもらいました。
■はじめに
-フォークリフトは社内に何台くらいある?
一部、これと違う立ち乗りタイプ(=リーチ式フォークリフト:後述)もあるけど、それも含めると15台くらいかな。
これはカウンタバランスフォークリフト。ツメで荷物を持った時に荷重で前につんのめらないように、後ろに重りをつけバランスを取っている。
■性能等について
-ガソリンとLPガスはエンジン同じなんですっけ?
そう。うちにはないけど他にディーゼル(軽油)エンジン積んだタイプもある。
LPGはガソリンより排気がクリーンだから、倉庫(屋内)でも使えるというわけ。
-このボンベ1本でどのくらい持つんです?
繁忙期に1日中乗ってると、1日半くらいかなぁ。まあ普段だと4~5日くらいだな!
-フォークはどこまで届きます?倉庫の一番高いところって結構ありますよね?
一番高いとこだと、5m近くあるな(民家の2階くらいに匹敵)。
このフォークの本来の最大揚高は3mなんだけど、特別仕様で4.7mまで揚げられるようになってんの。
-どこかをカスタムしてる…ってコト?
うん。標準ではマスト(フォークを支える支柱)が2本。これは3本ある。
その分、より上まで揚がるわけな。
-カウンタバランス(着座)とリーチ式(立ち乗り)ってどう使い分けてる?
ラックがあったりする狭い倉庫では、立ち乗りタイプが小回りが利くからこっちを使ってる。
カウンタバランスのほうだと倉庫内で方向転換もできないんだ。
マストが突き出す(着座のフォークリフトでは前進しなければいけない)ので、よりこちらが狭所に向いているという。
■操作方法、注意点等
-運転には免許が要るの?
いるいる!技能講習ってやつがある。(そばにいた別の課長に向かって)1t以下の免許もあるんだよな!な!
乗用車で言うところの車検もあって、1年毎に点検しなきゃいけない。
※最大荷重1t以上のフォークリフトの運転作業に従事する方は、労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了しなければならない。1t以下の場合はフォークリフトの運転の業務に係る特別教育
―どこで点検してる?
外注すると1台につき5~6万円はかかるから全部見てもらうとなると、所有台数も多いからすごい金額になるので、資格を取得して自分で点検してる。
でも点検はできても修理まではできないもんな。そういう場合は、業者に見てもらわなきゃいけないけど。
-ペダルが3つあるけど…それぞれ何?
右からアクセル、ブレーキ、インチングペダル。
インチングペダル?聞いたことがない。
-インチングペダル?MT(マニュアル・トランス・ミッション)車のクラッチペダルみたいな?
クラッチとは違うかな。この車種はトルコン車といって、車体を動かすための動力を、インチングペダルを操作することでツメ側に切り替えられる。
通常はフォークはノロノロ動くものなんだけど、動力を切り替えて、素早く荷物を揚げられるというわけ。
実演に筆者大喜び
-運転上の注意点は?
ヘルメット・シートベルトの着用!走行経路は決まっているから歩車分離ができているけど、周囲には注意する。
それから、荷崩れ等の原因になるから、速度はおさえて。もし荷崩れが起きたら商品が台無しになってしまうしな、注意が必要だな。
-もっと訊いてもいい?
いいよ、思いついたらなんでも訊いて。
また来ます。ご安全に。